Q.017サイバー攻撃の基本と現状

AI(生成AI)はサイバー攻撃にどう使われ、どんなリスクがありますか?

公開日  運営:サイバー攻撃・情報漏洩の疑問100運営事務局

AIのリスクは2つに分けて考えます。①攻撃者がAIを使う(自然な日本語の詐欺メール、偽の声や動画、攻撃準備の効率化)と、②自分たちがAIを使うときのリスク(機密情報の入力、AIの誤り、AIを組み込んだシステムへの攻撃)です。IPAの10大脅威 2026では、組織編3位に「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が入りました。

AIをめぐる2つのリスク攻撃者がAIを使う自然な日本語の詐欺メール声・顔のなりすまし下調べの効率化自分たちがAIを使う機密情報の入力AIの誤りをそのまま使う隠れた命令による誤動作
AIをめぐる2つのリスク

①攻撃者によるAIの悪用

  • 不自然さのない詐欺メール:以前は「日本語がおかしいメールは怪しい」と言えましたが、今は通用しません
  • 声や顔のなりすまし:経営者や家族の声をまねた電話、偽の動画(ディープフェイク)
  • 下調べの効率化:公開情報から標的の人物や組織を調べる作業が速くなる

②利用する側のリスク

  • 顧客情報や社外秘の資料を、ルールのないまま外部のAIサービスに入力してしまう
  • AIのもっともらしい誤り(ハルシネーション)を確認せずに使う
  • AIを組み込んだシステムに、文書やWebページに隠した命令を読ませて誤動作させる(プロンプトインジェクション)

対策の基本:見た目や言葉づかいではなく、「お金・パスワード・急ぎ」が出てきたら別の手段で本人に確かめる習慣をつけること。会社では、AIに入力してよい情報のルールを決めます(生成AIの社内ルール、AIシステムの守り方)。

出典:IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」

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