ソーシャルエンジニアリングは、コンピューターの技術ではなく、人の心理やうっかりを利用してパスワードや機密情報を聞き出したり、操作をさせたりする手口です。「上司を名乗る急ぎの電話」「システム担当を名乗るパスワードの確認」などが典型で、どれほどシステムを守っていても、人がだまされると突破されます。
代表的な手口
| 手口 | 例 |
|---|---|
| なりすまし電話 | 「情報システム部です。不具合の確認のためパスワードを教えてください」 |
| 権威・緊急性の利用 | 「社長の指示だ。今日中に振り込んで、ほかの人には言わないで」(ビジネスメール詐欺) |
| のぞき見 | カフェや電車で画面やパスワード入力をのぞく(解説) |
| ごみあさり(トラッシング) | 捨てられた書類やメモから情報を集める |
| 共連れ | 社員のふりをして、入館ゲートを一緒に通り抜ける |
だまされないための原則
- パスワードは誰にも教えない。本物のシステム担当者はパスワードを聞かない
- お金や情報を求められたら、こちらから正規の連絡先にかけ直して確認する
- 「急いで」「内密に」と言われたら、それ自体を警戒のサインと考える
- 機密書類はシュレッダーにかける
組織の対策:「確認の電話をかけ直すのは失礼ではない」「パスワードは聞かない」というルールを全社員に周知し、実際の手口を使った教育を行います(社員教育)。