Q.201システムの技術対策

ゼロトラストとは何ですか?何から始めればいいですか?

公開日  運営:サイバー攻撃・情報漏洩の疑問100運営事務局

ゼロトラストは、「社内ネットワークの内側だから安全」とは考えず、誰が・どの端末から・何にアクセスするかを毎回確認する考え方です。米国の標準化機関NISTも指針(SP 800-207)を公開しています。特定の製品の名前ではなく、ID・端末・ネットワーク・データの守りを組み合わせて実現します。

境界型防御とゼロトラストの違い境界型防御社内は安全とみなす入口で1回確認侵入後に広がりやすいゼロトラストどこも信頼しないアクセスのたびに確認権限を絞り広げない
境界型防御とゼロトラストの違い

境界型防御との違い

項目境界型防御ゼロトラスト
前提社内は安全、外は危険どこも信頼しない
確認入口(VPN・ファイアウォール)で1回アクセスのたびに、IDと端末の状態を確認
侵入されたら内部で広がりやすい権限を絞り、広がりにくくする

段階的な始め方

  1. IDの強化:すべてのクラウドサービスに多要素認証、IDの一元管理(多要素認証の導入)
  2. 端末の把握と保護:資産管理、EDR、OSの更新(EDR)
  3. 権限の最小化:管理者権限の削減、アクセス範囲の見直し(最小権限)
  4. アクセスの条件づけ:管理された端末からのみアクセスを許可する
  5. 可視化:ログを集めて監視する(ログ監視)

「ゼロトラスト製品を入れたから安全」ではありません。政府の共通基盤でもゼロトラストの考え方を取り入れつつ漏洩が起きた例が報じられています。設定と運用の継続が大切です。

出典:NIST SP 800-207「Zero Trust Architecture」、内閣サイバーセキュリティセンター

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